2013.7.13
不良品と判断した「WAVE レジンキャストEX 2kgノンキシレンタイプ アイボリー180秒硬化タイプ」について、購入した通販ショップ
に連絡したところメーカーにすぐに問い合わせの連絡をして頂けまして、メーカーの方で分析テストをしたいと言う事で開封したものの残りを発送し、
同時に購入した残りはそのまま開封せずに保存するよう頼まれました。
メーカーの分析テストは2〜3週間かかるそうで、その間材料は使用できないのですがさすがに待ってはいられませんのでまた自前で新たに同品を入手してきてテスト致しました。
↑こちらが新たに大手量販店の店頭にて購入してきたホワイトとアイボリー。ホワイトはまだ出番ないですが一応
さらに! 100円ショップのものではなく、もっと正確に室温と湿度を把握しようと以前から欲しいなと思っていた高精度な温・湿度計を買ってしまいました。
モノはEMPEX[エンペックス] 高精度UD温・湿度計 EX-2841、
精度は温度が+-1度、湿度が+-2%というもので反応くて良い感じです。(^^
黒いのが100円ショップのもの、白いのが今回購入したもの、青いのが以前から持っていたちょっと古いエンペックスの温・湿度計で1,000円くらいしたもの。
3つ並べて誤差を見てみましたが値段の高い順に針の動きが早い感じで湿度は1時間ほどその場所に置いてから見ないと
正確な値が出ないようですが、結構早く反応して針が動いていました。
この画像の日はたしか雨が降っていたと思いますが湿度が80%近くて驚きました。しかし100円ショップものは70%のところを示していて、やはり感度がイマイチなのかな?と(^^;温度の方は全部正確に同じ温度を示していました。
ちなみに黒い100円ショップのものはバラすとこうなってます。かなりシンプル・・・。
最初のつゆ濁現象が起こった時にこの湿度計では70%近くでしたが、本当にその数値だったのかは疑問ですね。(^^;
バネが巻いてある銀色のところを指でつまんで簡単に回せるので、この後エンペックスの方を基準にちまちま更正したところ他の湿度計の値と同じところを示すのに時間はかかるものの結構正確に値を示すようになりました。100円にしては使える湿度計という感じになりました。
そして、この3つの温・湿度計で部屋の湿度を把握しつつ注型テストを致しました。
作業中の温度と湿度です。
なんと今回もつゆとまだら模様が・・・orz
前回とは違ってつゆが全体に吹き出る事は無く、不思議なことにランナーのところがつゆ濁で顔の部分は出てきませんでした。
顔が綺麗にできたのならまだ良いかな・・・と、思ったのもつかの間、翌日にチェックすると結局顔にまだら模様とちょっとだけつゆがでてきていて固まっていました・・・。
次にキャストナーを入れずにアイボリーとして白いパーツを抜いたところです。AとB液は1対1で混合。これは問題なくしっかりきれいにできたと思ったんですが・・・
こちらも翌日にチェックするとまだら模様が出てきていました。 薄いパーツなので透かして見やすくして撮ったのですが、まだらの正体は流し込みする際に混入したもの?でしょうか、こんなにいっぱい入らないと思いますが(^^;
アイボリーなので目立ちませんしつゆの染み出しは無かったので普通に塗装前提のレジンキットとしてなら使っても良いかという感じ・・・。
それにしても買いなおしたレジンで最初に出た症状と同様の事がおこったということは、レジンが不良ではなく別の原因も考えられると言う事になります。
考えられる原因は・・・
1.キャストナーの劣化or水気混入
2.作業部屋の湿度
3.コップの水気
4.今回もレジンがハズレ(^^;
考え込んでいたところ、ラッキーなことにキャストナーが売り切れ表示していたフィギュアの通販ショップで在庫が復活しているのを見つけまして即座に注文、無事入手できました。(^^
早速新しいキャストナーでテスト
このときの温・湿度。
左は前回のもの、右側が今回の新しいキャストナーを使用したものです。
顔の部分がテカっているのは型に離型剤を強く吹いたためでつゆではありません。
良い感じじゃないか?と思ったのもつかの間、結果は同じくダメでした。
ジワジワと染み出てきています。
では、キャストナーが問題無いとしたら何が原因なのかと考え・・・。
今度は部屋の湿度をもっと下げようと言うことで、巨大で強力な除湿機を購入してしまいました。(^^;
この除湿機は木造だと20畳までカバーしてしまう優れもので、この日はジメジメしていて湿度が高かったのですが除湿機をONにしてから1時間弱でなんと2部屋の湿度を20%も下げてくれました。(^^
エアコンは古くてパワーが無い上に別の部屋についているもので外が暑いとこれが精一杯。><;
6時間ほど除湿したところです。このくらいで作業すればさすがに湿気の疑いは無いのでは・・・(^^;
換気扇回して作業に入っているところです。今回床で作業しようと言う事で湿度計を床に移動しています。
ところで手流ししている方々は開封した缶はどうしていますか?前回のレポートでも画像載せてましたが私は開封した缶は栓をするだけでなく100円ショップで売っているタッパーウェアに入れています。
こうすると使っていない時でもレジンのにおいが部屋に漏れ出すことがなくてお勧めですよ。
長期保存は・・・効果があるかはわかりません。(^^;
さらに100円ショップネタ、今回日本製の紙コップ30個入とフランス製のプラスチックコップ30個入を買ってきてみました。
前回まで使っていたのは韓国製の紙コップ50個入と中国製の紙コップ54個入りでしたがなにか違いはあるかなと。
まずフランス製のプラスチックコップを使ってみました。
かなり肉薄で、溶剤で溶けて穴が開いてしまうのではないかという感じでしたので、穴が開かないかハラハラして見ていました。w;
結局混合後も溶けることなく無事に使えましたが、硬化する際の熱で溶けました。これを使うならやはり左のポリ容器のビーカーが良いと思います。(^^:
そしてフランス製のプラスチックコップを使ってテストしたもの。脱型したばかりのところですがつゆが染み出てきていません!
まだら模様も前回より無い感じで結構綺麗、ということは、前回まで使っていた韓国・中国製の紙コップが原因だったということなんでしょうか(^^;? とりあえず1日放置して様子をみることにします。
翌日チェックしたところ、ほんの少しだけつゆがしみ出てきていました。まだら模様ははっきり出てきてしまっています。。。
マジックで書いているナンバーが違いますが間違えたので書き変えただけで同品です。シンナーでふき取ってHと書き直した
あともつゆがにじみ出てきていました。
ここまでのテストで、室・湿度と道具に気をつけつつ作業していてもつゆ濁とまだら模様は止めることができず、
上の方に書いた予想した原因の対処結果をまとめますと。
1.キャストナーの劣化or水気混入 → 新品使用しても×
2.作業部屋の湿度 → 除湿機で除湿して湿度計で確認しながらでも×
3.コップの水気 → 新しいプラスチックコップにしても×
4.今回もレジンがハズレ(^^; → 一応前回よりは症状が軽いけれど×
まだ日本製の紙コップを試していないのですが、さすがにこれ以上は何をやっても無理だなとやる気が無くなりました。(´ω`)
私と同様に、同じwaveのノンキシアイボリー180秒を使用してカラーレジンで量産している方を2人知っています。
その方達のやり方も参考にさせて頂いた上で今回のカラーレジンへの挑戦をしているのですが、その方達の作品は今回のようなつゆ濁はおこっていないですし、まだら模様も無かったと思います。
そのうちの1人に今回の意見を伺ったところつゆ濁はなった事が無いそうで、まだら模様は開封してしばらく経って古くなるとそうなる事があり、肌色部分には買いたての鮮度の良いものを使っている との事でした。
私の場合は買いたてまたは開封したてだったのですが・・・おかしいですね。
ふと他のディーラーさんのカラーレジン作品でも同じようなものがあったなと思い出し、いくつかイベントにて入手した手流し量産したであろうものをチェックしてみたところ、一部のパーツで同様にまだら模様になっているキットがありました。そこのディーラーさんはかまわず売ってしまっていたんですね。(^^;気にしない人は気にしないのかなと。
とりあえず、今後私は waveのノンキシアイボリー180秒タイプ はまだら模様が出る、少量だとつゆ濁になるレジンということで扱っていこうと思います。(^^;
しかし、モノは使いようと言う事で、このまだら模様になるのを利用してできるものがあります。それは・・・
岩です。
この画像の展示サンプル品は去年に開封して1ヵ月ほど経ったらまだら模様が入るようになったアイボリーを使い、1月に注型したものです。
岩パーツは一番レジンの量を使うベースのパーツなので、今回買い込んだものはすべてそちらに使おうと思います。
つゆ濁にはならないの?と言われると思いますが、今回のつゆ濁症状は比較的小さな0〜40gのパーツの型に流した時におこり、
100g以上の塊にするときにはなぜかあまりおきていません。
混合比の誤差を少なくするように型に流し込むよりも沢山の量のA液とB液を混ぜて流し込みしていたのですが、なぜか流し込んだ分はつゆ濁になってカップに多く残っている使わなかった分はつゆがあまり出てこなかったんです。
そこで、おそらくこの400g近くある重さのベースには使えるんじゃないかなと。。。試すのはこれからなんですが。
ところで、不思議な事に半年前に開封して保存していた「WAVE レジンキャストEX 2kgノンキシレンタイプ ホワイト120秒硬化タイプ」
では問題がおきません。
前回の時は顔パーツの型でテストして異常なしを確認しましたが、今回新しい温・湿度計があるのでそちらの温・湿度を見ながら他の型で再確認しようとキャストナーを5色使用してテスト致しました。
結果、やはりつゆ濁にもまだら模様も出ないで問題無くできました。
(ちなみに古いので念のためフィニッシャーズのレジン吸湿剤を入れています。)
開封したばかりのアイボリーがどうして半年前に開封したものと違い変な症状が出てしまうのか謎です。┐(´ー`)┌
白っぽくなるので良くないようですが、今度試しにアイボリーにレジン吸湿剤を入れてテストしてみますかと。
古いホワイトでテスト時の温・湿度、除湿機が無いときでエアコンのみの空調です。
やはり問題無し・・・。ホワイトにフレッシュを入れると美白タイプな肌色ができます。
となると、全パーツをホワイトで注型すれば良いじゃないかと思いますが、残念ながら180秒タイプでないと全部流し込みが終わらない型ばかりを作ってしまった為、120秒タイプのホワイトでは流し終える前に硬化が始まってしまって失敗してしまうんです。この画像の足も実は途中まででアウト。(^^;上の方がありません。
また、今の時期は暑いので普通よりも作業時間が短くなってしまいますからどう頑張っても必ず流し込みに失敗します。><;
冷蔵庫でA液とB液を冷やして硬化を遅らせたら?と言う案もありますが、この作業部屋には冷蔵庫がありませんしそれをしても120秒では間に合わないと思います。(^^;
ホワイトだと他の色も問題ないし・・・(^^; 小さなパーツの型にならホワイトは使えそうですが。
これはもうWAVE レジンキャストEXのアイボリーの使用を断念し、他社の180秒タイプのレジンを試してみるしか無いかな・・・ということで考えました。
今回の必要条件は
1.ノンキシレン
2.180秒硬化
3.アイボリー
上記に当てはまるものは他に見当たらず、全部満たすのはWAVEのレジンキャストEXしかありません。
全部でなくても条件に近いものというと・・・
1.ボークス EXキャスト キシレンタイプ? 180秒硬化 ホワイト
2.ベルグ ファインキャスト キシレンタイプ 180秒硬化 ホワイト・アイボリー
ボークスのEXキャストは収縮が大きいという話で切削性も好みではないので、
ここはアイボリーもあるしカラーキャストも安定して販売しているベルグのファインキャストが良いかなと。(^^
そして・・・
注文しちゃいました。(^^;試しに1kg缶
ベルグのカラーキャストは種類が豊富なのでカラーサンプルもついでに。
しかしキシレン入り・・・私は皮膚アレルギーでキシレンのレジンは本当にダメなもので、フタを開けるのは正直怖いです。
ノンキシレンでもちょっとはキシレンが入っているようで、半日も作業すると喉が痛くなったりするのであまり連続して作業できなかったのですが、これはどのくらい作業できるのやら・・・
と、ここまでの時点でものすごい暑い日が続き熱中症でダウンしてしまいました。
また、あまりの暑さに古いエアコンも効かず、室温が下がらないので注型テストは一時中断してこのページを作っていました。
上の方にも書いていますがこういう暑い時はA液とB液を冷蔵庫等に入れて冷やしながらやらると硬化時間が稼げて作業的には良いのですが、(注・湿気混入の危険性が非常に高いのでお勧めではありません。)
残念なことに作業場には冷蔵庫が無いものでその手は使えません。小型の冷蔵庫を買ってしまおうかとも思いましたがここまでかなり散財してしまっているものでちょっと・・・(^^;;;
15日あたりからちょっと気温が落ち着いてくるそうなので、折を見て作業再開致します。
ところで先日、問題のあったレジンを購入した通販ショップから、waveから中間報告があったとのご連絡を頂きました。
報告によると、特に異常は見当たらなかったそうで、引き続き生産工場の技術部門でデータ取りを行っているそうです。
このままデータをとっても異常は見つからないだろうとのことでしたが、そうなるとウチで確認しているつゆ濁とまだら模様の症状は
何だったのでしょうね。(^^;
調査が終わったら報告書とともに送った分の代替品を送って頂けるとの事で、報告書で原因が解明されていると良いなぁと思います。
あと1〜2週間かかるそうなので、この結果はまた次の機会にお知らせいたします。
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