網貼り講座



バニーさんにはやはり欠かせないのが網タイツ(^^

フィギュアにはかせるのは難しいなと言うことで、貼ってしまおうと考えついたのがこのやり方、 「いなばや貼り」です。(^-^ゞ勝手に命名

ラッカー塗料にて肌色の塗装をした後、木工用ボンドを使って網を貼りつけて行くだけの 作業なので何回失敗しても水につけてゆっくり剥がせば大丈夫、納得行くまで挑戦してみてください。

やってみると意外と簡単だった?と言う方もいましたので、とにかくやってみてください。(^^

とりあえず、私のやり方をご紹介していきます。


*ここでは練習ですので表面処理前のなにもしていない状態の「脚」を使用しております。
実際には肌色の塗装がすべて終わってから網を貼ります。
貼った後から肌色の塗装は難しいと思いますので。(^^;ゞ


脚の塗装に関してですが、生脚にタイツだとちょっと生めかしくなってしまいます。
ボンドを塗る事でそれなりにつやが出て多少ストッキング表現されますから生めか しいのがお好きな方はそのままで良いですが、かなり薄くオレンジを吹き、軽く ストッキング表現をした上に網タイツという方が良い感じになるかと思います。


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これが私が使用している道具です。

ドライヤー、ハサミ、木工用ボンド(100円ショップでも売っている普通のもの、速乾タイプではダメ)、消しゴム(黒ずんでいるものだとそれが移ってしまい、折角の肌が汚くなってしまいますので、なるべく未使用のキレイなものを使ってください)、水をいれる容器、シャーペン又は鉛筆、デザインナイフ又はカッター、そして網(チュール)、画像にはありませんがシーム用の黒糸(*太さや材質は指定ありません、フィギュアのスケールに合わせて各人の感覚でこの位かな?というものを入手してください。)

ドライヤーは、強力なものは必要ありません。弱い暖かい風を使用します。





当方の製作したバニーさんで2005年までのものに付属のチュールは、網目が菱型で縦横伸びる方向と伸びにくい方向がありました。2007年のバニーアキラさんからは方向性が無くてやわらかくて貼りやすい、網目が六角のものが付属しています。 実際に作業する前に確認してください。(^^
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伸縮する方向性をうまく利用し、
曲面につじつまを合わせながら
ちまちまと貼っていく訳ですが、
貼る時に手元に持っている網を
引っ張らずにたるませながら
貼っていくのがコツです。

六角網目のやわらかいチュール
は方向性が無く貼りやすいの
ですが、やはり引っ張りすぎには
注意しましょう。


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まず、シャーペン又は鉛筆にて後ろにくる
シームの位置を目安として書いておきます。



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木工用ボンドを器に使う分だけ
出しておきましょう。
そのままだと濃いので
ほんの少しだけ水を足して
薄めます。

*薄めるのをお勧めするのは乾くのが遅くなるからで、慣れて
貼るスピードが上がったら薄めなくても良いと思います。
薄めるかは各人の感覚で調整してみてください。
現在私はそのまま指でチャッチャとパーツに塗って一気に貼って
います。
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まず、貼る対象物の中心、
山のてっぺんにあたる所から
貼り始めます。私はヒザの
ところから貼りはじめます。

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一度に貼るのではなく、大体
2センチの範囲ずつボンドを
パーツ側に塗っては貼り、ド
ライヤーを当てて乾くまで待つ
というのを繰り返します。

一気に貼ってもうまくはいきませ
んのでなれないうちはじっくりと
慎重にやりましょう。

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貼り始めた所から円を描くように
貼り進めて行きます。
ボンドの塗り方ですが、なるべく
薄く均等にが望ましいです。

ムラがあると後でその部分が
よくわかります。

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ヒザのところが貼れました。

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ヒザ下の部分にシワが
よってきましたが、網の伸縮性
を利用してシワが出来ないよう
にうまく逃がして貼っていきます。

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塗っては貼りを繰り返します。

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スネの部分は比較的まっすぐなので
一気に貼れますが、可能な限り網を
引っ張った状態で貼りつけないよう
に気をつけましょう。

引張りが強いと後でつじつまあわせ
に苦労する事になります。

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消しゴムで押さえてドライヤーを
あてます。

指で押さえると指にくっついてきて
しまいますが、これならば付かない
のでキレイにできます。

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ちょっとシワができてしまいまし
たが(^^;
程度によっては自然に見えて逆に
良く見えたりします。

このくらいならば問題ありません
ので気にしないで先に進みます。

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ハイヒールギワもしっかり貼り付け

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網の端のいらない部分が、ちゃんと
貼ったところを引っ張って邪魔して
しまいますので貼りながらいらない
網の部分をこまめに切り離します。

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貼れたらハイヒールのキワで
切っていきます。
デザインナイフの刃は必ず
新しいのを使いましょう
プチプチ簡単に切れます。

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この画像では股の付け根のところも
キワで切っていますが、ちゃんと
継ぎ目で切れないかもしれませんので
2ミリくらい余裕をもって切り、
余分な網を股を合わせる際に折り
込んでしまいましょう。

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最初にシャーペンで描いておいた
シームの線をなぞるように
まっすぐ切っていきます。

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シームの部分となる太目の糸をつけます。



糸ではなく、極細のシールを貼るという
方がいましたがそれもお手軽で良いと
思います。糸を貼るのが苦手でしたら
お勧めです。

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これもまたボンドを付けて
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合わせ目の上に張って生きます。
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消しゴムで押さえながら
ドライヤーをあてます。

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端っこをきっちりカットして
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これで片足が貼り終わりました。(^^;A
こんなカンジで、もう片足も
がんばりましょう。

私は大体、片足で2時間ほど
かけます。もっと早く出来ない
事はないですが、慎重にやるに
こした事はありません。
皆さんもアセらずじっくり挑戦して
くださいね。

この他になにか製作方法についてのご質問がありましたらご遠慮なく
メールにてお問い合わせください。(^^

チュールの入手方法についてのご質問は海賊品対策もありお答え
できませんが、(とは言っても大き目の生地屋さんへ行けばあるの
ですが(^^;)デカール・網共に貼るのを失敗してダメになってしまった
場合、パーツサポート致しますのでご相談ください。



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